header_info.jpg 高知県立のいち動物公園
icon_blog.png飼育日記一覧
食べる

*はじめに
*生後日数0日の日記

*人口哺育について考える

*1歳の誕生日をむかえるまで

*2歳の誕生日をむかえるまで

*食べる


生後93日からミルキーに離乳食を与え始めました。離乳食にはつぶしたバナナやすりおろしたリンゴなどを少しずつ与えます。そのうちエサと認識して食べるようになります。霊長類の人工哺育ではよく行う方法です。

ミルキーはなかなか食べてくれず嫌がることもしばしば、固形物を噛まずに出してしまいます。生後270日あたりから1回に食べる量がようやく増えていきました。これは少し時間がかかり過ぎていると感じていました。そこで、支援していただいてる先生方に相談したところ「過敏症」かもしれないとのことでした。

160125-taberu01.jpg 160125-taberu02.jpg
(バナナを吸って食べてしまう) (過敏症対策のマッサージ)

ヒトも動物も成長する過程で「食べる」という行為を当たり前のように獲得していると感じるかもしれません。しかし「食べる」という行為は発育の途中で学習しなければならない高度な機能です。口の中は感覚が鋭く、本来異物である食物を受け入れるためには自覚する必要があります。麻痺がある場合、さまざまな感覚に敏感または鈍感になることがあります。未経験のもの、小さな刺激に対しても強く拒否することがあります。ミルキーは口の中に入ってきた果物に違和感を感じていたのかもしれません。これを改善するために口(口の中も)や唇周囲、頬などをマッサージをすることが効果的であるというこで、ミルキーにもマッサージを行いました。この効果のあらわれなのか軟らかいもの食べる量が少しずつ増えていきました。

160125-taberu03.jpg
(奥歯で噛む練習)

次に課題となったのが固形物を「噛む」「飲み込む」ことです。これもできるまでに時間がかかりました。バナナも口にくわえてから噛み切るのではなく、吸ってしまう。口に入れてからも舌と上顎で潰して飲み込む。歯で噛むことをしようとしなかったので、食べられるものが限られて食べる量が増えませんでした。そこで、リンゴや煮ニンジンなど噛みごたえがあるものを奥歯に差し入れて「噛む」機会を増やしました。味として好きなものであれば続けて飲み込もうとします。これを継続することでエサを噛んで食べられるようになりました。食べている最中に口から落としてしまう、口からこぼれて唇の周りについたまま気づかないということもありました。今では口の周りについたものは手でぬぐったり、唇で上手にこぼさないように食べられるようになりました。日々の積み重ねが大切だと感じています。

160125-taberu04.jpg 160125-taberu05.jpg
(口いっぱいにバナナを頬張る) (オレンジを食べるミルキー)

※ミルキーの最新の情報は「ミルキーFacebook」にて公開中です。


 

 

 


*はじめに
*生後日数0日の日記

*人工哺育について考える

*1歳の誕生日をむかえるまで

*2歳の誕生日をむかえるまで

*食べる

main_03.jpg
icon_blog.png飼育日記一覧