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チンパンジー ミルキーの飼育日記|生後日数0日の日記

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2013年7月14日 0日齢 ミルキー誕生

2013年7月14日の朝、チェルシーの陣痛を確認しました。

チェルシーは当時25歳、初産でした。排臨から数時間経っても出産に至らず、陣痛間隔も次第に延長傾向から不明瞭になっていきました。このままでは出産は困難でチェルシーの生命にもかかわります。

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(出産前のチェルシーの様子)

 

そこで赤ちゃんの救命はあきらめ、母体の生命を第一と判断し痲酔下での出産介助を行いました。

この処置は麻酔をかけたチェルシーから赤ちゃんを人の手で引っ張り出すというもので、当園のスタッフにとって初めての経験でした。

一刻を争う処置のため出来る限り迅速に対応しましたが、赤ちゃんが姿を現すまの時間はても長く感じました。

現れた赤ちゃんは皮膚が青ざめ当然産声をあげることもなく心肺停止の状態でした。

その姿を見て正直「もう駄目か」と思いました。

手のひらにのるほどの小さな赤ちゃんの体をマッサージし、ドライヤーで体を温め、酸素吸入するなどスタッフ総出で蘇生処置を行いました。すると蘇生開始から数分経過したところで赤ちゃんの胸が上下し始め弱いながらも確実に呼吸が戻り、その場に居合わせたスタッフ全員から歓声があがりました。

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(赤ちゃんの蘇生処置を行っているところです)


その後も目を離せない状態が続き泊まり込みで世話を行いました。

赤ちゃんの性別はメス、体重は1840gでチンパンジーの赤ちゃんとしては成育状態は良好でした。

 

チェルシーが初めての赤ちゃんを抱くという願いは叶いませんでしたが、ひとまず母子共に命をとりとめたことに一安心しました。


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(処置後、保育器の中で眠る赤ちゃん)


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