第34回写真コンテスト入賞作品と講評
金賞 光のカーテンをぬけて
撮影者/中本 壮二郎さん
オーロラのように降り注ぐ光のカーテンの中を悠々と泳ぐツメナシカワウソ。逆光でシルエットになった全身の中で、キラッと光る瞳が印象的な、絵画のような光景です。カワウソの動きを予測し、水槽の前でじっくりと待って、「その時」を狙っていたのでしょう。考え抜き、作り込まれた1枚です。
銀賞 人気者の秘訣
撮影者/会所 大賀さん
ハシビロコウの顔半分に光が入り、目のピントも良く合っていて、クチバシの質感も大変良く撮影されています。鳥たちは瞬間的にドラマチックな表情を見せてくれます。一瞬のシャッターチャンスを見事に捉えています。
銀賞 Shall we dance?
撮影者/二木 大輔さん
少女が大きく両手を広げて、ダンスをしているかのようです。ツメナシカワウソが少女の手にハイタッチしようと急いで泳いで来たかのような水中での動感の瞬間を捉えています。また、少女とカワウソの語らいも聞こえてくるようです。少女の服装から季節感がプラスされています。
銅賞 自慢の角
撮影者/太田 和子さん
シロオリックス2頭の自慢のカーブした角を、構図良く、力強く、美しく表現されています。シロオリックスがちょうどポーズをとってくれたかのように、対の方向を向いて重なる角が円形に曲がり立派で、見応えがあります。
銅賞 水面下の見守り
撮影者/若宮 大さん
マルメタピオカガエルというカエルだそうです。水のレンズ効果で、目から上と下との大きさが不均衡になり、見たこともない不思議な生き物に変身した様子を写した着眼点が面白い。目より下が大きく膨らんだことで、小さくクリっとした目玉がより強調されました。
銅賞 スターダスト
撮影者/間島 裕子さん
目の前まで寄ってきたツメナシカワウソのアップ。瞳や鼻(口)は影に隠れる中で、気泡や、ひげの1本1本がキラキラと光る様子が、タイトルの「スターダスト」(星くず)のとおりで面白い。とにかくインパクトの強い作品になっています。
第34回写真コンテスト概要
| 募集期間 | 令和7年10月1日(水)~12月21日(日) |
|---|---|
| 応募作品の内訳 | 応募総数 178点
応募者数 103名
年齢層 8~81歳
入選作品 58点 |
| 賞 | 金 賞 1作品
銀 賞 2作品
銅 賞 3作品
審査員特別賞 10作品
入 選 42作品 |
| 展示期間 | 令和8年3月15日(日)~5月6日(水・振休) |
| 審査員 | (敬称略、順不同)
杉野 節子:写真家
佐藤 邦昭:高知新聞社 地域報道部 香長総局長(関西写真記者協会 幹事)
本田 祐介:高知県立のいち動物公園園長 |
全体講評
「のいち動物公園写真コンテスト」は、皆様のご支援のお蔭をもちまして今年で第34回を迎えることができました。
今回のコンテストには103名178点の作品が集まりました。年齢層も8歳から81歳までと幅広く、撮影動物の選び方から撮影方法、カラーかモノクロかまで、バラエティに富んだ作品の数々でした。
動物たちの、キラキラと光る気泡を出しながら泳ぐ姿や、人間を興味津々に見つめる表情、母のおなかの上ですやすやと眠る子どもなど、作者の感性が光る作品がそろっていました。
ガラスの反射や展示スペースなど、撮影に制約の多い中で最適なポイントを見つけ出していました。何度も通って挑戦したのだろうとうかがえるものから、偶然のシャッターチャンスを射止めたものまで、どの作品も「動物愛」にあふれた写真ばかりでした。
今回の写真コンテストの金銀銅賞入賞作6点のうち、3点にツメナシカワウソの写真が入りました。どれも違った構図や意図が感じられる作品です。
お気に入りの動物のもとへ通い、これからも楽しみながら写真を撮ってください。































