写生コンテスト

写生コンテスト 令和4年度

のいち動物公園では園内で写生した作品のコンテストを実施しています。

 

第30回写生コンテスト受賞作品



園長賞 レッサーパンダ 

作者/尾形惺琉さん
香我美小学校6年

レッサーパンダの表情がとても良く一目で作品に引き込まれます。そして緑色の使い方に才能を感じます。絵の具のビリジアンは青みを帯びた緑色でとても強い色です。しかし、この絵にはどこにも色の強さは感じられません。絵の具を混ぜ自分の色を作りだしています。そして、落ち着いた緑のグラデーションの中に自分の描きたいレッサーパンダを画面の真ん中に大きく描き、画面構成・色・形の3拍子全て揃った大変優れた作品です。


 



審査員特別賞 チンパンジー 

作者/今橋春翔さん
神田小学校1年

チンパンジーの動きが見る側にも伝わってくるほど大胆に表現されています。高学年では、ある程度の描写力が求められますが、低学年では、それよりも画面いっぱいに思うがまま自分を表現することのほうが大事です。この作品はまさに低学年でしか描けない絵でとても印象に残り魅力を感じました。絵は目できまりますが、チンパンジーも人も、とてもいきいきとした目をしています。鮮やかな服の色やチンパンジーをゴリゴリと黒く迫力あるように塗り込んでいるところから、とても元気なお子さんであることがよくわかります。


写生コンテスト概要



募集期間 令和4年9月1日〜11月10日
参加資格 小学生
応募作品
の内訳
応募者総数 891名
※昨年:839名
参加団体数 37団体
※昨年:31団体
個人参加数 20名
※昨年:21名
展示期間 令和4年12月4日(日)〜令和3年2月12日(日)
審査員  (敬称略、順不同)
山岡 良仁:高知市立春野東小学校元校長
児玉 富貴子:芸術学園幼稚園園長
塚本 愛子:高知県立のいち動物公園園長

全体講評


今年も多くの作品が集まり大変嬉しく思います。応募作品は、力作ぞろいで全体的にレベルが上がったように感じました。子どもたちが頑張って動物の動きを表現した作品が多く、保護者や先生の指導が入りすぎているような作品は例年より少なくなっていると感じました。子どもの気持ちが画面から伝わってくる充実した作品が多く、審査をしていてとても楽しかったです。
審査では子どもの気持ちが画面にどう表されているかが重要となります。高学年になるほどある程度の描写力が問われるようになりますが、今回はどの学年も年齢に応じた素晴らしい作品が多く見られました。
一方で、とても楽しそうな動きで描かれているのにバックの塗り込みが少ない作品が多い学校もあり少し残念に感じました。年間の授業時間数が減少するなか図工の時間も以前より減っており、子どもたちも宿題など忙しくなっていて仕方のないことだと思います。そのような状況にもかかわらず、動物と向き合い相手を思いやる心や豊かな感受性を育てる教育を大事にし、子どもたちを温かくご指導いただいている先生方、やさしく見守ってくださっている保護者の皆さまに心から敬意を表します。動物の絵を描くことは子どもたちの慈しむ心を育む上でとても重要です。これからも是非継続していただきたいです。


過去の上位作品

第29回写生コンテスト受賞作品

第28回写生コンテスト受賞作品