「ニホンリスの繁殖」
ニホンリス
6月中旬、ニホンリスの展示場に設置している全ての巣箱を確認したところ、3つの巣箱で合計9頭の子どもが生まれていました。
二ホンリスは春から秋にかけて年に1~2回出産します。妊娠期間は約40日と短く、生まれたばかりの子どもは毛が生えておらず、目も開いていない状態で生まれます。体重も10gに満たないほど小さな体です。
このように未熟な状態で生まれる性質を「晩生性」といい、生まれた直後は体温調節も十分にできないため、母親が巣箱の中で付きっきりで育てます。
巣箱の中には枯れ葉や樹皮、小枝などを集めて作られて柔らかな巣が作られており、子どもたちはその中で母親の母乳を飲んで成長していきます。
晩生性の動物は親の保護が欠かせず、二ホンリスのほかにもネズミやイヌ、ネコ、インコやスズメなどの小鳥にも該当する性質です。
子育て中の母親は警戒心が強くなり、巣箱と餌場を行き来しながら、子どもたちのために栄養を補給します。また、外敵の接近や巣の状態などによって危険を感じると、子どもを1頭ずつ口にくわえて別の巣箱へ運び、引っ越しをすることがあります。安全な環境で子育てができるよう、状況に応じて巣を移しながら大切に子どもたちを育てていきます。
子どもは生後2~3週間ほどで全身に毛が生えそろい、目も開き始めます。さらに成長すると耳が立ち、リスらしい姿へと変化していきます。生後30日頃には巣箱内でよく動くようになり、飛び回ったりします。生後40日頃で巣箱の外へ出始め、母親の後を追いながら木登りやジャンプ、餌を食べる練習をします。その後親元を離れ、自分の力で生活できるようになります。
成長のスピードには個体差がありますが、これからは巣箱からひょっこり顔を覗かせたり、木々を元気いっぱい駆け回る姿が見られるようになります。
6月中旬に生まれた子どもたちは、8月上旬ごろに巣立ち予定です。ぜひ展示場で、巣立ちした小さな二ホンリスを探してみてください。































