カワウソ

先日5月31日に「世界カワウソの日」のイベントとして「行動観察をしてみよう」を実施しました。この行動観察イベントは、31日限定で、この日のカワウソたちの行動を見てみようというものです。過去にも、来園者の方に行動観察結果を用紙に記入してもらうイベントを行いましたが、今回は、シールを使って簡単に参加できるものにしました。普段飼育係は巡回を定期的に行い動物たちの様子を観察しています。本来であれば観察は長ければ長いほど動物を深く知ることが出来ますが、1日中観察する事はできません。そのため、このシールを使った行動観察は飼育係が観察できない時間帯の行動観察をお客様にお願いすることができるwinwinのイベントでした。そしてこの行動観察の結果を簡単に考察したいと思います。


観察用紙配布の様子

初めにユーラシアカワウソ「ヘレス」の結果です。最近のヘレスは、暑くなったことで展示場の死角でよく寝ている事が多くなっていました。この日は、午前中は曇で気候的にも過ごしやすかったように担当者自身も感じました。そのためか、午前中は長い間泳いだり、歩き回ったりする行動が多くみられたのではないかと思います。12時以降になると、寝ている・休んでいるより、姿が見えないの方が多く、普段の行動観察時と同じような結果となりました。普段の姿が見えない時の「へレス」は、園路から見て死角の場所で寝ているか、休んでいることが多いです。


観覧のから死角の位置で休む「へレス」(中央)


ユーラシアカワウソの観察結果

次にコツメカワウソです。コツメカワウソは現在奇数日偶数日に午前午後で個体を入れ替えて展示しています。この日は、「与一」「マメ」「シオ」のオス群が午前中でした。遊んだり、泳いでいたりと動きはあるものの、寝て休んでいる事が多いという結果でした。実際に遠目から展示場を見た時にも休んでおり、いつもの活発な様子とは違って担当者の私自身も珍しく感じました。13:30からは「センティ」「イチゴ」「ヨモギ」のメス群でした。メス群は、展示場に出れば活発に動き回っている事が巡回でも日々見られていたので、いつも通りの状態の結果となった印象です。


コツメカワウソの観察結果

最後はツメナシカワウソです。放飼直後は、プールで泳ぐのが「ゆるり」の日課です。そして観察結果からも午前中は活動的で、午後になると休むというわかりやすい行動結果が出ていました。この結果からツメナシカワウソが動いている姿を観察するには午前中の朝10:00〜11:00がおすすめという事が分かります。


ツメナシカワウソの観察結果

今回観察シールが貼られた数は、ユーラシアカワウソ102個、コツメカワウソ118個、ツメナシカワウソ115個で、大きな偏りはありませんでした。その中でも1番多かった、ツメナシカワウソは、当園で飼育している3種の中で1番体が大きいため、見つけやすく観察しやすいのもあるので、このような結果になったのではないかと思いました。今回の行動観察イベントは、次年度の世界カワウソの日でも再び行いたいと思います。次回は期間を少し伸ばして、日によって行動が変化するかなどの比較もできたらと考えています。今年参加出来なかった方も来年度も是非とも行動観察に参加してみてください。そしてカワウソだけでなく、色々な動物たちを観察することの楽しさを感じていただきたいです。


オス群 出ている時は出てます。 左から「マメ」「シオ」「与一」