ワオキツネザル

前回ご紹介したウテウテ・ノボリの再同居と、そこに新たに加わったワカバの様子について、最新情報をお届けします。
獣舎内において日中安定して長時間の同居ができるようになった3頭。次は展示場での3頭展示の実現という新たな目標に向け、練習を始めました。
12月に入ってすぐ、第1回目の展示場放飼練習を行いました。オトナ2頭は約1年ぶり、ワカバは初めての展示場です。扉を開けた時、オトナ2頭はやはり覚えているのか、勢いよく走って展示場の中央へ飛び出していきました。しかし2頭について行くかと思われたワカバは、やっぱり怖かったのか、獣舎内の通路から頑なに出ようとせず、しばらく通路を行き来していました。何とか促してようやく展示場に出たのは扉を開けて5分後のこと。やっと餌を食べ始めたと思ったのもつかの間、事件は起きました。ワカバが誤ってモートに落ちてしまったのです。びっくりしたのか、一目散に展示場の中央に逃げて行ったワカバ。幸い12月にしては陽気の良い暖かい日であったことや、浅い場所で後ろ足が一部濡れただけだったこともあり、悩んだ末その後も数十分、見守りながら練習継続としました。よほど驚いたのでしょう、その後の練習でもしばらくモートには警戒して近づかなくなりました。


展示練習の初回。この直前にワカバがモートに落ちました。足が少し浸っただけで、こちらが助けるまでもなく自力で逃げていましたが、その後モートには近寄りませんでした。危なっかしくて最初はヒヤヒヤでした。 左:ワカバ 中央奥:ウテウテ 右:ノボリ

多少のトラブルはあったものの、天候や個体の様子を見ながら地道に練習の回数を重ね、展示場に出る時間も少しずつ伸ばしました。はじめは有事にいつでも助けられるよう、2~3名で展示場を常に見守る必要があり緊張感がありました。その人数も段階ごとに減らしていき、多少目を離しながらでも安心して過ごすことができるまで、慣れたようでした。1月末現在、まだこまめに見守りながらではありますが、数時間の間展示場で落ち着いて過ごすことができるようになりました。まだまだ時々追いかけあいっこや軽い小突き合いはあるので気は抜けませんが、寒い日には3頭がピッタリとくっついて暖をとる、ほほえましい様子まで見られるようになりました。かなりリラックスして過ごせるようになったと感じます。


ワカバは基本走り回っているので、このような静止している写真はなかなか撮れません。これは寒かった日にヒーター下で皆で暖を取っている様子。オトナ2頭の顔つきが微妙なのは大目に見ていただきたいところ。 左:ノボリ 中央:ウテウテ 右:ワカバ

ワカバが生まれた3月ももうすぐそこまでやってきています。生後約10か月、体ももはやオトナ2頭と並んでも大差ないぐらいまでに大きくなりました。まだ毎日展示場に出ているわけではないのですが、もしも3頭展示場に出ている際は、少し体の小さなワカバの姿を探していただき、見守っていただけると嬉しいです。
またワカバが安定して展示できるようになった暁には、HPやSNS等で改めてお知らせしていきたいと思いますので、引き続き応援をお願いします。


暖かい日に木に登って食べ物を探す2頭。3頭いると行動も多様で見ていて飽きません。 左:ノボリ 右:ワカバ