【園長ブログ】「パンダに会うなら」
園長ブログ
ここのところ連日ワイドショーやニュースで取り上げられていましたが、1月27日を最後にとうとうジャイアントパンダ(以下、パンダ)が日本からいなくなってしまいました。なんと54年ぶりのことになるそうです。政治的な問題や各飼育園館の事情については知る由もありませんが、やはり業界人としてはさみしいなあ、というのが正直なところです。もちろん飼育動物としての関わりや知識は全くありませんが、アライグマ科 → パンダ科 → クマ科と分類がころころ変わったり、クマ科の動物なのになぜヒトが同室できるんだろう?などなど興味は尽きません。ただ、やはり国賓扱いの生き物ですから公立私立関係なく関わってきたスタッフの方々の苦労は計り知れないものがありますね。
私も動物園業界に長くいますので、上野、和歌山アドベンチャーワールドはもちろん、神戸の王子と日本だけでなく、上海Zoo、台北Zoo、インドネシアのタマンサファリ、マレーシアのネガラZooとけっこうパンダはあちこちで出会う機会がありました。そんな中で私が、ここが一番!!とお薦めするのは、やはり台北市立動物園です。もちろん個体識別ができるほどの知識も経験もありませんので、あくまでその施設や諸々の環境を鑑みての全くの私見ですよ。
現在、台北Zooにはメス「円円(ユエンユエン)」(21歳)とその子どもで2013年生まれの「円仔(ユエンザイ)」、2020年生まれの「円宝(ユエンバオ)」の姉妹がいまして、この3頭が屋内の広大なフロアと、緑が茂る屋外エリアでゆったりと暮らしています。
そしてこの施設で特にお薦めなのは、何しろゆったり、じっくり観察できることです!年間の来園者数は上野動物園と同じく300万人を超えるほどの施設ですが、165haという広大すぎる面積のためか、他にも見るべき種がたくさんいるためかはわかりませんが、とにかく混雑せずにゆったりパンダの前で過ごすことができます。
と言っても、もちろんとても大事にされていて巨大なレクチャールームもある3階建て?の「パンダ館」があり、なんとパンダグッズのみの売店やパンダカフェも併設されています。
さらに少し離れた場所にある博物館的な施設ではパンダの学術的な知識も学べるようになっています。そうそう、余談ですが、中国では「大熊猫」なのに台湾では「大猫熊」なんですね。
ご存じのように高温多湿な気候の台北ですが、園が細かく外気温をチェックして負担がないと判断されたら屋外の運動場が解放されます。そんな時はワシワシと自然木に登っている様子も見ることができて、まさに丸一日どっぷりパンダ漬けの至福な時を過ごせることを保証します。
今はこの高知県からも直行便があるくらいですから、おそらくほとんどの地方都市からLCCで気軽に行くことができるのではないでしょうか。高知からだと時期によっては東京よりも安く行けることもあるくらいです。「行きやすさ」、これは大事ですよね。
さらに現地の交通の便も良くて、台北市内は地下鉄網がとても発達しています。台北駅で乗り換えは必要ですが、路線が色分けされていて分かりやすいので、まず迷うことはないでしょう。
はい、こんな感じで今回は台北ZOOの了承も得ずに一方的にお薦めさせていただきましたが、こうなるとやはり正式に台湾とコラボレーションした見学ツアーを実現させたいですね、と改めて思った次第です。































