園長ブログ

またまた前回の更新からかなり時間が空いてしまいましたが、「式典編」に続いて今回は「動物園見学編」をお届けします。
台湾は昔から日本と関係が深く、台北市立動物園(以下、台北Zoo)を訪問されたことのある方も多いと思いますが、のいち同様に気候分布を基軸とした無柵放養式の動物展示となっています。とは言え、総面積がなんと165ha!と、のいちのほぼ10倍もあり、さらに各々が独立運営できる規模の自然博物館や資料館、さらに昆虫館も備わっているアジア最大規模の世界でも有数の動物園です。そのため全く大げさでなく私もこれまで4回の訪問で丸々5日半を費やし、ようやく全ての施設をコンプリートできたほどです。もっとも、職員のみなさんが親切すぎて、いろんな動物でバックヤードまでしっかり見学させてくれることも大きいかもしれません。


とにかくみなさん親切なので、何回もいきたくなります。

前述したように動物たちは完全なバイオーム展示であり、まさにのいちが開園時から目指しているコンセプトを、広大な敷地と潤沢な予算、さらに恵まれた気候や約400種2500点の充実した動物種により完全体現している理想の施設と言えます。
例えば最初の訪問はSEAZAの会議の時だったため日本の動物園で働く動物のプロたち数名で熱帯雨林区、台湾動物区の2エリアを観覧しましたが、展示場の広さに加え植栽の繁茂がすごすぎてウンピョウ、タイワンヤマネコ、オオアリクイについては結局誰も発見することができず「見つけられない方が負け」くらいの思い切りの良さが感じられて逆に清々しかったくらいです。そうです、確か我々のいち動物公園も開園当初はこんな世界を目指していたはずですが...。


圧巻のマレーグマ展示場です。

それから、来年には日本から姿を消す可能性が高いジャイアントパンダにも会うことができます。大変ユニークな顔出しパネルもありますし、なにしろ日本のような混雑が全くありません!でも決して人気が無いわけではなく、広大なパンダ展示館にはパンダグッズだけのショップやパンダモチーフのレストランも併設されています。


一瞬、驚きますよね?

その他、コアラや世界で初めて繁殖に成功したセンザンコウ、さらに日本では会うことのできないボンゴなど、400種2500点の展示はまさに想像もつかない新世界となっています。


これがあのボンゴです。

はい、こんな感じでほんとにざっくりと紹介させていただきました。当初は各展示ゾーン毎に細かく複数回に分けて説明する予定でしたが、私の拙い文章よりは直接ご覧いただくのがベスト!と判断しました。
おいしそうなお弁当屋さんやマクドナルドもあって売店も充実していますし、動物園好きの方なら丸々2日間は余裕で過ごせます、というより最低でも2日間は覚悟しないと台北Zooを体験することは不可能といっても過言ではないでしょう。今は高知も含めていろんな地方都市からも直行便がありますし、ぜひぜひ一度行かれることをおすすめします。そしていつか「のいち動物公園主催 台北動物園見学ツアー」を実現させたいですね。


雨が多いのが唯一の難点でしょうか。