チンパンジー

2022年1月17日、チンパンジー「サンゴ」がオスの赤ちゃんを出産しました。「サンゴ」は2009年に双子を出産して以来、13年ぶりの出産です。当園では2013年に続き3回目の繁殖となりました。「サンゴ」は推定46歳、国内最高齢の出産となりました。今回の出産では体力の消耗が大きかったようで前回の出産と比較して、産後の体力回復に時間がかかりました。また室内での時間が続き苛立ちも感じられたことから、仲の良い「コユキ」と同居することにしました。環境が変わったことと徐々に体調が改善されたことでサンゴの気持ちに余裕が感じられました。母子ともに元気で授乳も確認することができてひと安心しました。




そして、1月26日に親子を初めて屋外展示場に出して仲間と合わせることにしました。久し振り対面した「サンゴ」は皆に歓迎されるとともに、子供の泣き声を聞いて存在に気付いていた仲間達は赤ちゃんに興味津々でした。父親の「ロビン」は側に寄り添って離れませんでした。チンパンジーの父親は人の父親のような関わり方はしませんが、群に誕生した赤ちゃんはしっかり守ります。とても優しく頼りになるリーダーです。
 赤ちゃんの名前は、投票式の愛称募集を行った結果「アカル」に決定しました。明るい未来をイメージしたポジティブな名前です。「アカル」は「サンゴ」に抱かれて順調に成長しています。チンパンジーの育児期間はゆっくりで長く可愛らしい赤ちゃん、子供の時期が長く続きますので是非何度も足を運んでご覧下さい。