モルモット

前回はお嬢の簡単な紹介をしました。今回は通常の生活に戻すためリハビリ中のお嬢のごはんにクローズアップします。
お嬢は幼いうちに群れから離れ入院したため、他の個体が周りにいると緊張してしまいます。そのため大半の時間はサークルに隔離し、他の個体と分かれて生活しています。
ごはんも他の個体とは違う特別メニューで、顎が弱いお嬢のためにいろいろと工夫して用意しています。ニンジンやリンゴをすりおろしたり、好きなものを食べてもらえるよう様々な種類の乾草やペレットを用意したり、あちこちから食べられそうな野草を摘んできたり…。とにかくお嬢の体重を増やすため、必死にあれこれ試しました。かといってあまりやわらかいものばかりだと歯が伸びすぎてしまいますし、舌が肥えてきてしまっては通常メニューを食べなくなってしまいます。
退院してからしばらくは、2種類あるペレットをふやかしたものとそのままの硬い物、ニンジンのすりおろしとスライス、リンゴのすりおろしとスライス、コマツナ、キャベツ、ピーマン、野草とかなり種類が多い豪華な餌を与えていました(写真①)。それでも、久しぶりの展示場や周りに他の個体がいる状況に慣れないうちは、少しずつしか食べてくれませんでした。だんだん日を重ねるごとに食べる量が増えていき、少しずつ特別な餌を減らすことができました(写真②)。


(写真①)11月初旬の餌の内容。あらゆる物を入れ、手間がかかっていました。


(写真②)12月中旬の食事。かなり通常メニューに近づいてきました。


とはいえまだまだ他の個体に比べると小食なので、体重が減らないか等と併せてこまめに食べる量をチェックしているところです。
難しく悩ましいばかりですが、まだまだお嬢の奮闘は続きます。


少しずつ通常メニューを食べられるようになりました。


おなかに1本線、頭に白の丸い模様があります。展示場にいるので会いに来て下さいね。