モルモット

朝布団から出たくない今日この頃、動物園の動物たちも同じように寒さと戦っています。とはいえ動物たちは私たちのように服を着込むことはできないので、様々な方法で寒さ対策を施しています。モルモットも寒さに弱いため、少しでも暖かく過ごしてもらえるようにしています。
まず初の試みとして、ヒーター付きの小屋を設置しました(写真1)。例年コルツヒーターを展示場の梁から吊り下げていましたが、当園の展示場には壁がないため、風が吹く日などは効果が薄れてしまっていました。そこで小さな箱の中をヒーターで暖める装置(小さな温室のようなもの)を作り、設置しました。大体10頭ほどは入れる広さで、内部は20度前後に保たれるようになっています。モルモットたちが中でくつろいでいる様子が外からも見られるよう、壁面のうち2面を透明なアクリルパネルにしてあります。暖かく気持ちいいのでしょうか、中で足を投げ出してくつろいでいる個体も少なくありません。


ヒーター小屋

また、年明けから展示場にこたつ風隠れ家の設置も始めました。こたつと言っても、こちらは中にヒーターなどは入っておらず、普段使っている木製の隠れ家に風が吹き込まないようブランケットをかぶせただけのものです。こちらも何頭かが集まって入っていることが多く、たまに布の端から顔だけ出し餌を食べている様子が見られます。
麻袋も良い隠れ家兼お布団になっているようです。折りたたんで置いておくと、潜ったり出たりして遊んでいることがあります。


モルこたつ


麻袋に潜っている様子


展示場に出る個体に対しては、ヒーターや隠れ家の設置で冷気をできるだけ避けられるように工夫している一方、より寒さに弱い老齢個体(モルモットは5~6歳ぐらいになるとお年寄りです)とウサギの「アイ」は室内で過ごさせています。栄養をつけてもらうため、他の個体が外に出ている日中は、好みの餌を多めに用意し食べてもらっています。


室内で過ごす老齢モルモットたちとウサギ


元気に過ごしています!


展示場に出ているモルモットたちも、寒い日は寝室との出入りを自由にしているため見えにくい日もありますが、温かく見守って頂きつつ、暖を取るモルモットたちにほっこり癒やされて欲しいと思います。