園長ブログ

もう終わってしまった企画のことで大変恐縮ですが、今年の夏休み企画として7月20日~9月1日まで「ボルネオの森とマレーグマ展~のいちとボルネオをつなぐ」をどうぶつ科学館にて開催しました。実行メンバーは企画課職員を中心にジャングルミュージアム担当者、さらに飼育課から有志が集まりました。私が関わったのは国内のマレーグマ飼育状況やBSBCC(ボルネオマレーグマ保護センター)グッズの提供くらいでしたが、連日みんなが遅くまで残って準備をしている様子は高校生の頃の文化祭のようで、何だかほっこりした気分になりました。また、テーマごとの情報収集のみならず、オブジェの作製や描画など、今まで知らなかった職員の様々な才能に驚かされた日々でもありました。


記念撮影コーナーもありました


初の試み「オリジナル缶バッチ」のガチャガチャも大好評でした


マレーグマ&ボルネオ島の情報をできるだけたくさん集めました


これも職員手作りです

毎年、夏休み企画として何らかの特別展示を行っていますが、例年少ない予算の中、今年は特に充実した内容になったのでは?と自負しているところです。もちろん、そこには実行委員のがんばりに加え、県立牧野植物園を始め高知昆虫研究会、BCTJ(認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン)、そしてBSBCC Japan の方々が貴重な標本、画像、映像等のデータを惜しむことなく全て提供していただいたおかげです。この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
そして、この企画展の特別イベントとして8月11日に講演会を開催しました。飼育係としてマレーグマに長期間関わり、2010年からはJAZAマレーグマ計画管理者として国内の血統管理を行ってきた縁で「日本のマレーグマ・ボルネオのマレーグマ」というテーマで私がお話しすることとなりました。目的は野生下や日本のマレーグマの状況、及びのいちの飼育歴をお伝えすることで、彼らの魅力に気付き関心を持っていただくことです。また、今年の2月に友好協定を締結したボルネオマレーグマ保護センターの活動についても紹介しました。


こんな感じでお話ししました

現在、世界的にマレーグマの未来は決して明るいとは言えない状況ですが、やはりのいちにとってマレーグマは最重要動物です。なんとかこの魅力ある動物に再び会えるようにチャレンジし続けて行きます。どうぞ応援よろしくお願いします。


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