園長ブログ

前回に続き、かなり前の出来事で恐縮ですが、9月に東京板橋区にある植物園で開催された講演会に出席しましたので、そのことについて報告します。
今回訪れた植物園は「板橋区立熱帯環境植物館」で、もうその名前だけでわくわくしてしまいますが、なんと恥ずかしながら今回が初訪問でした。そして、ここまでやってきた目的はBSBCC Japan創設者である東京農業大学の松林尚志教授による「野生動物にも塩が必要。どうしてる?」と、同理事の須崎氏、武田氏による「マレーグマとことん解説」の2大講演を拝聴することです。動物園というある意味特殊な業界で働いていると意外と外部からの情報を得る機会が少ないですし、まして今でもまだまだ野生下での調査研究が十分でないマレーグマです。研究者の話は大変貴重ですし、今回のように特にボルネオ亜種については日本のトップ3と考えられるお三方の講演となると、それはもう「行く」の一択ですよね。
講演の内容についてはここでは詳しく触れないこととしますが、ボルネオジャングルでのまさに生物多様性のホットスポットである「塩場」の役割から野生マレーグマの行動、BSBCCの最新情報まで、なるほどなるほどと頷きっぱなしの2時間半でした。


松林教授による「野生動物にも塩が必要。どうしてる?」


須崎・武田氏による「マレーグマとことん解説」


改めて肝に銘じました

そして、初訪問となった植物館ですが、これもまた驚きと感動の連続でした。大都会の中心部にこのような充実した施設があることももちろんですが、水族館でも出会えないような東南アジアの大型魚類がたくさん、しかも非常に良い状態で飼育管理されており、のいちのジャングルミュージアムに欲しい個体ばかりでした。特に魅力的だったのはヒマンチュラチャオプラヤというエイです。世界最大級になるエイで、日本ではこの植物館だけで飼育されています。なんと最大4mになるそうですが、ここの個体も約3mとかなり巨大でした。こんなすごい施設がさりげなく存在するなんて、やはり東京恐るべし、ですし、植物園情報もチェックが必要だと思い知らされた次第です。
こんな感じで非常に充実した異業種との交流?となりました。これからも、やはりのいちの最重要種であるマレーグマに関する情報はどんなことでも入手できるようにギラギラしていたいです。常にアンテナは張っているつもりではありますが、もしこんなマレー情報あるよ!みたいな時はお気軽にメール等でお知らせいただければ幸いです。


大都会にあるジャングルです


なんとミストも発生します


大きさが伝わるでしょうか?


撮りたかったけど1人なのであきらめました


大好きなボルネオカワガメもいました


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