動物病院だより

モルモットのハナシロは当園生まれの3歳のオスです。
2026年3月初旬より右眼周囲に流涙や瞬膜の突出など異変が出始め、あっという間に顔が腫れて変形していきました。


右顔面腫脹

腫れた個所を触るとコリコリした大きな硬い腫瘤が出来ていました。
進行が早いので、あまり良くない腫瘤であることは想像できました。
飼育係と相談し、摘出することが決まり、3月26日に麻酔をかけて腫瘤の摘出を実施しました。

鼻骨から生えるように骨化した腫瘤が右眼付近まで形成されており、骨を削る形である程度除去しましたが、完全には取りきれませんでした。


摘出した硬い腫瘤

病理検査の結果は悪性の骨肉腫でした。
人間の場合、外科処置のあと、抗がん剤や放射線治療でがんの進行を抑えるのですが、動物ではなかなかそこまでの治療が出来ません。
骨肉腫は再発する可能性も高く、一時しのぎのような感じになってしまうかもしれませんが、顔の変形や眼の圧迫で起こる痛みや食べにくさからしばらく解消され、少しでも生活しやすくなることを今回の処置の目的としました。


処置直後の様子

顔の傷も大きく、処置後しばらくは右顔面が腫れていましたが、徐々に引いていき、食欲も安定していたため、4月13日に退院しました。その頃には毛も生えてきて、どこが傷だったかわからないくらいになっていました。


退院直前、毛が生えてきました

現在は兄弟モルモットも生活している群れの中でのんびり過ごしています。
笹やシラカシなども大好物で、時々差し入れで持っていくとよく食べてくれます。
ハナシロに限らず、日々精一杯生きている動物たちが出来るだけ長く健康な状態で普通の生活を送れるように獣医として補助していきたいと思います。


兄弟や仲間と一緒に過ごす(右:ハナシロ)


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