モルモット

前回は療養食から通常メニューへの移行についてご紹介しました。お嬢編最後の今回は、お嬢が展示群と同居するまでを紹介します。
10月中旬に退院し、しばらくは展示場や寝室でサークル越しに他の個体との顔合わせをしていました。11月に入ってから日中のみ他の個体と短時間の同居を始め、だんだん同居の時間を延ばしていきました。始めは1時間、そこから2時間、3時間、半日といった具合です。同居練習開始直後は他の個体や展示場に慣れていないせいか、隅の方に隠れて固まっていることが多く、餌を食べる姿も人前ではあまり見せてくれませんでした。2週間ほど続けたところで、担当者らが近くでのぞいていても気にせず餌を食べてくれるようになりました。それと同時に、1頭でいる時は分からなかった個性が見え隠れするようになりました。お嬢は好奇心が旺盛なようで、ちょこまかと動き回っては草を食べたり他の個体の元に寄って行ってコミュニケーションを取ったりしていました。餌の時間は他の個体と餌を取り合っても、決して負けない気の強さも見せていました。


写真①:展示場で餌を食べているところ(右がお嬢)。他の個体にも負けていません。

12月末には夜間も含めて完全に同居とし、群れと一緒に暮らすことができるようになりました。体重は850gから大きく変わらず非常に小柄ですが、骨格が成長する時期に長期入院していたため、これ以上は成長しないようです。
お嬢は約2年入院しており人に抱っこされることには非常に慣れています。そのためふれあいの抱っこ際には子どもたちの膝の上でも大人しく、活躍してくれていました(※1月中旬現在、モルモットのふれあいは休止しています)。
お嬢は小さな体で今日も元気に過ごしています。展示場でお嬢を見つけたら、応援して頂けるとうれしいです。


写真②:群れの個体と仲良く元気に頑張っています(中央)。応援よろしくお願いします!