夜行性獣

2023年11月中旬から2024年1月上旬にかけて、メンフクロウのメス「姫福」が産卵しました。1回目1卵、2回目2卵、3回目3卵と、3回に分けて合計6卵産みました。


姫福♀(左)と白福♂(右)

産卵が終わると次は抱卵です。
これは抱卵時の様子でカメラに対して威嚇をしていますが、その直前まではしっかりと温めていました。


5卵を抱卵中(姫福)

抱卵するのはメスだけです。抱卵中は1日を通して滅多に外に出ることはなく、常に卵を温めていました。
一方、オスはその期間中は何をしているのかというと、抱卵しているメスに餌を運びます。


餌のマウスを運び込む


口移しで姫福に渡す


メンフクロウの孵化日数は、約30日です。
今回は予定日を過ぎてしばらく経っても、卵は1卵も孵化することはなかったため、最後まで温めていた4卵を回収しました。そして、検卵(卵に光を当てて有精卵か無精卵、中止卵など発育状態を検査すること。)を実施した結果、全て無精卵ということが判明しました。


回収した卵と実際の巣材。長さ約4㎝ 、重さ約15g で、洗濯バサミと比べても小さい。


巣材は、羽毛が敷き詰められフカフカ


このように残念ながら繁殖には繋がりませんでしたが、2017年以来の6年ぶりの産卵となりました。
今後も2羽の繁殖に期待を寄せて、居心地の良い環境作りを進めていきたいと思います。


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