令和6年度マレーグマ計画推進会議
園長ブログ
みなさん、ようやく四国も梅雨明けとなりました。毎日毎日、あり得ないほど暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。はい、今回のテーマは「令和6年度マレーグマ計画推進会議」です。
過去には「マレーグマ大使」などと持ち上げられて若干浮かれていた時期もありましたが、実は私、JAZA(日本動物園水族館協会)のマレーグマ計画管理者という大役をもう長い間拝命している立場でもあります。その重要な役目の一つとして、年1回の「計画推進会議」の立案、開催があり、今回は福岡市動物園がその会場となりました。
この会議は文字通り、日本の動物園のマレーグマ関係者が一堂に会し、マレーグマの現状や今後の展望について協議する場です。そのためのレジュメ等資料の作成や発表内容の調整など管理者としての業務は多岐にわたるのですが、最後の総仕上げとなる重要な仕事があります。それは「記念バッジ作り」なんです。そう、毎回開催地となる施設に関連したマレーグマをモチーフに記念バッジを作成しており、その作業を前日まで一人でゴトゴトやっていました。大変地味な作業ではありますが、会議の準備を一通り終えた後に自分が無になれる重要な精神統一の時間でもあります。
この会議、もちろん一般の方は参加できませんし、完全非公開となっています。そのため、内容についてはこの場でも一切お話しできないのですが、今回も多くの関係者が出席してマレーグマの将来のために活発な議論を行うことができ、大変有意義な会となりましたことを報告させていただきます。
実はこのような「種別計画推進会議」というものは、様々な動物が対象となっており、ほぼ毎月のように全国の動物園や水族館で開催されています。前述したようにいずれも完全非公開ではありますが、動物園水族館の活動の一つとして知っていただきたいと思い今回取り上げることとしました。
会議2日目の午後からは福岡市動物園の施設見学があり、マレーグマに関してはパイオニアである採血トレーニングを拝見したり、久しぶりにのいち生まれの「サニー」との再会を果たすことができました。
そして全ての日程終了後に、せっかくなので熊本まで足を伸ばすこととし、今年3月に移動したビントロングの「ネー」にも会ってきました。とても立派な施設で大事に飼われていましたが、どうやらまだまだ新しい環境に慣れていないようで、展示場奥の方でずーっと隠れたままでした。のいちでは母親のケチャップとの同居で甘やかされていましたし、単独生活が初めてということもあってなかなか本来の動きができないようです。少し離れたところにいるオスの「ブーン」は逆に全く物怖じしない性格のようなので、早いところ仲良くなって欲しいですね。
こんな感じでのいち生まれのメンバーたちにも再会できた灼熱の福岡、熊本行きでした。