【園長ブログ】 SEAZA総会へ
園長ブログ
さてさて、意気揚々と開始したこのコーナーですが、最近は更新が滞り気味で反省しています。そんな中、気がついたらもう新年度に入り抱負を述べるタイミングではありますが、その前に2024年度を振り返っていたところ、思い出しました、大事なことを!
そうです、昨年10月に台湾の台北市立動物園(以下、台北Zoo)で開催された東南アジア動物園水族館協会(SEAZA)の第32回年次総会に出席する機会がありました。国際会議への出席は初めてのことですし、他にお知らせできる機会もなさそうですので、この場をお借りして報告させていただきます。
連日雨天の下、4日間に渡った会議は刺激&勉強の連続でしたし、会場となった台北Zooも大変素晴らしくてお伝えしたいことばかりですが、今回は「会議編」に絞ってお届けします。
まず、今回の会議出席には2つの大きな目的がありました。一つは、高知県全体で関係強化を図っている台湾にあって、世界有数の動物園である台北Zooとの関係性構築のための表敬訪問、そしてもう一つはJAZAマレーグマ計画管理者としてのSEAZA同種管理者との面談、及び東南アジア全体の最新情報の収集です。
SEAZA総会とは加盟しているインドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナム5カ国にある各々の動物園水族館協会、及び園単位で個別に加盟している東南アジアの施設がメンバーとして出席する総合会議のことで、個人的な印象ではJAZAの総会と飼育技術者研究会を併せたような内容で出席者は300名を超えていました。
台北Zoo内にはメイン会場となった大ホール以外にも研修や会議用のホールがたくさんあって、ワークショップや会議のテーマごとにあちこち移動しての受講は学生時代を思い出して懐かしかったです。発表の内容についてはここで公開することができませんが、野生復帰からエンリッチメントまで多岐に渡っており、JAZAからの発表も複数名の若い方々が各々の研究成果を英語で発表されており、私はそのキラキラした姿をひたすら羨望のまなざしで観ていました。きっといつかはのいちからもこのステージに立つことができる日が来ることを願っています。
会議3日目には研究発表と同時進行で台北動物園の110周年を祝うセレモニーが開催されました。会場は園内にある広大なイベントスペースで、巨大モニターが設置された中で、歴代の台北Zoo園長、及びWAZAの役員や日本をはじめとした友好関係にある施設の園館長が招待されていました。これが日本だと厳かな雰囲気で粛々と進められるのでしょうが、台湾では賑やかな音楽が流れる中、着ぐるみや豪華なバースデーケーキも登場し、とてもアメリカン!な内容で、それまで台湾に勝手に感じていたシンパシーがサラサラと崩れていきました。しかも着ぐるみが石虎(タイワンヤマネコ)とパンゴリン(センザンコウ)と、これまたさすがーと唸らされるチョイスでしたね。
はい、こんな感じでほんのさわりだけですが、SEAZA総会出席について報告させていただきました。2025年度はシンガポール動物園開催とのことで、正直ものすごく行きたいのですが、まずは英語の勉強を、という現実をさあどうしましょうかねぇ..。