動物病院だより

10月15日、高知空港近くで飛べないトビが保護されました。レントゲン検査の結果、右翼の手根部が骨折しており、ガリガリに痩せていました。


麻酔下で処置


中手骨を骨折

保護当日より食欲は旺盛で、少しずつ体重も増え、ギブス固定していた骨折も徐々に改善し、1か月後ギブスを外してみました。まだ、皮膚の傷が少し残っていたので軽く固定して安静にしていましたが、その後固定も外れて少しずつ飛ぶようになり、12月2日に放鳥しました。


飛び始めた頃

そっと地面に置くと、しばらくうずくまってじっとしていましたが、その後上手に飛び立ち、近くの電柱のてっぺんにとまり、2時間近く周囲を観察しつつ羽繕いなどをして、どこかへ飛んでいきました。もうケガしないように元気に過ごして欲しいです。


青空の下、凛々しい姿


元気でねー

11月2日、はるばる香川県より飛べないウミネコが保護されてやってきました。こちらも左翼の尺骨が骨折していました。


尺骨の骨折


動かないように固定

10日程ギブス固定した後、テーピングを外して、現在は安静にしつつ経過を見ています。餌はアジやイワシなどを与え、食欲はあります。


少し広いケージへ移動

海鳥なので陸地で長期間生活することによる脚への負担などもあり、骨癒合するのを待ってできるだけ早く放鳥できたらと思っています。


頑張れー


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