動物病院だより

ちょうど1年前(2023年3月30日)の病院だより「入院リスのお話」にて、二ホンリスの「チチ」が腹膜ヘルニアで入院していることをお伝えしましたが、2024年4月2日に死亡しました。正確な年齢はわかりませんが、8歳以上の高齢でした。


煮干しが好きだったチチ

2024年2月に左耳の炎症による前庭疾患を発症し、眼振とふらつきにより、姿勢が保てず餌を抱えたままひっくり返ってしまう日が続きました。


平衡感覚に異常をきたしてひっくり返ってしまう状態

犬猫用の流動食で命を繋ぎ、2週間ほどで好物の煮干しを自分で食べられるまで回復しました。


姿勢が保てる状態に回復

ところが3月後半にまた同じような症状が現れ、今度は脳障害もあるのか意識が低下し、ほとんど寝たきりの状態になりました。
流動食も水も飲めなくなってからは、毎朝覚悟して出勤し、覗き込むとそっと静かに呼吸をする「チチ」に驚き、安堵しました。


寝たきりのチチ(たまにあくびはする)

腹膜ヘルニアではありましたが、そのこと自体はあまり影響しなかったようで、最終的な死因は多臓器機能の低下(老衰)と思われます。
2年間という長い入院生活を送っていたので別れはさみしいですが、好物を沢山食べて好きな寝床でぐっすり寝て、「チチ」が幸せだったならいいなと思います。


お気に入りの寝床とチチ


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