動物病院だより

現在、展示をお休みしているキリンの「リンタロウ」ですが、6/16頃から動きが緩慢となり、歩きたがらず、四肢の動きがギクシャクしたような異変もあり血液検査をしたところ、脱水と貧血などの所見がみられ、その後も何度か血液検査を重ねつつ原因を探っているところです。


キリン獣舎の2階にちょうどリンタロウの顔がきます


餌を食べている間に、頚の血管より採血をしています

今のところ食欲は高いので、食べながら血液を採るということはスムーズにさせてもらえて助かっていますが、やはり血液検査だけはわからないことも多く、現状では診断に至っておらず、検査結果や症状から推測される病気の治療をしてみて反応を見ている状態です。
体の大きな動物なので、投薬もものすごい量になり、「この薬を1回に100錠と、この薬を20錠ずつ朝晩2回飲ませてください」などと無茶なお願いをしつつ飼育係とともに頑張って治療しています。
貧血や脱水の改善のため主食の乾草や枝葉も増やして栄養状態を整えることも実施しています。


調子を崩して少し痩せた印象のリンタロウ

大きく頼もしい「リンタロウ」に代わり、まだ小さい雌の「ノン」が、キリンという名前を背負って、現在1頭でサバンナ展示場に出て頑張ってくれています。


リンタロウ(左)とノン(右)のいつもの風景

ここ数日、歩様の改善が見られ、たくさん食べて、体形も少し良くなってきました。
どうか「リンタロウ」が早く良くなって「ノン」と一緒に展示場に出られますように。


退屈そうに、でもなにか食べ物がもらえるかもと獣舎で過ごすリンタロウ


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