【動物ブログ】動物病院だより 「ミーアキャット ハクの入院生活」
動物病院だより
ミーアキャットのハク(メス)は12歳のおばあちゃんです。
2023年6月1日に体調を崩し、翌日麻酔をかけてレントゲン検査や血液検査を行い、入院生活が始まりました。
ふらつきや、後肢の起立不能、呼吸状態の悪化、胸水や腹水の貯留などの症状があり、検査で腎機能不全・心不全の可能性が示唆されて治療をしています。
現在、少し腹水が残っているようですが、最初の頃より調子は落ち着いてきており、時々掃除中や日光浴の合間にケージから出てお散歩も出来るようになりました。しかし、あまりはしゃいで興奮してしまうと心臓への負担もあるので、今後どのように無理させずに生活の質を上げていこうかと考えているところですが、ハクは少し遊んだ後は自らケージに戻って寝ていたりと無理せずに過ごしてくれています。
実は、ハクと一緒に暮らしていたクッキー(オス)が、ハクの入院から1週間後の6月10日に急死してしまいました。午後の餌はしっかり食べ、夕方には亡くなってしまっていました。元気だと思っていたクッキーも心不全など何らかの循環不全があったと思われます。隠れた基礎疾患とハクの入院に伴い単独になった不安、季節の変わり目での気温の変化や急な悪天候、餌の変化などが重なり体に影響が出てしまったのかなと思います。
症状が出て治療している動物だけでなく、同時に環境が変わってしまう同居動物にも注意を払っていかなければいけないと反省しました。
ハクは高齢で、心臓や腎臓も悪く今後も継続的な治療が必要ですが、またミーアキャットの仲間たちと一緒に暮らせるように体調を安定させて、長生きしてもらいたいです。