動物病院だより

6月中旬より体調を崩しているリンタロウですが、歩様が改善してきたことと、リンタロウ自身も外に行きたい様子があり、7月中旬頃より獣医と担当者で毎朝リンタロウの状態をみて、大丈夫な日は少しずつ展示場へも出るようになってきました。
10日に1回程度の血液検査は継続中で、今のところ脱水は改善しましたが、貧血はまだ少し残っています。(改善傾向ではあります。)
症状と血液検査だけでの原因の特定はやはり難しいのですが、赤血球を作るための材料(栄養素)がなんらか不足している可能性があるところまではわかってきて、現在はリンタロウの体の状態に合わせて餌の内容を見直し、CaやビタミンB12、鉄剤、葉酸など貧血時に必要なサプリメントなども添加して経過を見ている状況です。おそらく慢性的に徐々に進んできた貧血なのだろうと思います。


毎日の投薬もお利口に食べます

サバンナやオーストラリアの動物たちはきっと暑さに強いと思われているかもしれないですが、日本の湿度と高知の強い日差しと熱帯夜はやはり体に堪えるので、油断はできません。寝室でも展示場でも水分補給や暑さ対策は重要になってきます。小さい動物も大きい動物も、鳥も爬虫類もそれぞれ適応力は違いますが、動物たちのために担当者は日よけやミストを設置したり、風を当てる、氷を置く、水分の多い餌を与えるなど工夫をしています。
リンタロウも寝室の温度調整や、水分補給・栄養補給を今まで以上に頑張って、体に良い環境作りを目指しています。
体調によっては展示を控える日があったり、展示場に出ていても日陰で休んでいることも多く、展望デッキなどからは見えづらいこともありますが、どうか目を凝らして観察していただくか、レストハウスポレポレ側からじっくり観て頂ければと思います。


アラカシの枝葉をガツ食いするリンタロウ


隣の部屋で短い枝と格闘するノン(メス)舌長ーい!


メニュー

カテゴリー

最新記事

月別